フレッツルータの性能不足を解消するためにDecoのルータ機能を使った話

ネットワーク

自宅の無線接続が不安定になる時が頻繁に発生することが気になり、無線ルータをTP-LinkのメッシュWi-Fi製品Deco X90に切り替えました。
ところが、無線接続は安定しているにも関わらずインターネットへの接続が不安定になることがあったため、フレッツルータ(PR-S300NE)の設定をいじってみました。

トラブル内容と想定原因

  • トラブル内容
    • インターネット接続が不安定になり、通信断になる場合も
    • 動画閲覧、ファイル送受信、など比較的容量の大きい通信を同時に行っている場合に発生することが多い
    • フレッツルータの再起動をしないと通信断が解消しない場合もある
  • 想定原因
    • フレッツルータが通信の処理に耐えられていない(性能不足)?

利用環境と構成イメージ

  • 利用回線:フレッツ光ネクスト
  • ONU兼ルータ:PR-S300NE(レンタル) Firmware:22.02
  • 無線ルータ:TP-Link Deco X90 Firmware:1.1.2 Build 20210722 Rel. 65801

【概要】設定変更内容とその結果

  • 対応内容
    1. フレッツルータはONU(光終端装置)として利用(ルータ機能を可能な限り停止)
      • 接続PPPoEブリッジを有効化(フレッツルータのPPPoEは使用しない)
      • 接続先設定のインターネットを無効化
    2. 無線ルータのルータ機能を利用
      • 「ブリッジモード」から「Wi-Fiルーター」にモード変更
      • PPPoE設定を適用
  • 結果
    • 当初発生していた、通信断や不安定な状況が解消
    • フレッツルータの性能不足が原因と想定

【操作詳細】設定変更内容

設定変更前の状態確認 ※確認のみのためスキップしてOK

  1. フレッツルータにログイン
    • ブラウザから192.168.1.1または、ntt.setupにアクセスしGUIにログイン
    • ユーザ名は「user」、パスワードは任意の値
  2. フレッツルータの設定確認
    • 「基本設定」>「・接続先設定(IPv4 PPPoE)」をクリックし「インターネット」が有効であることを確認
  1. フレッツルータの状態確認
    • 「情報」>「・現在の状態」をクリックし接続状態および各種アドレスが取得されていることを確認

フレッツルータの設定変更

  1. 「インターネット」接続の無効化
    • 「基本設定」>「・接続先設定(IPv4 PPPoE)」をクリックし「インターネット」の「✓」を外す
  1. PPPoEブリッジの有効化
    • 「詳細設定」>「・高度な設定」をクリックし「PPPoEブリッジ」の「使用する」に「✓」を入れる
  1. 変更を保存
    • 左上に表示される「保存」をクリック

無線ルータ(TP-Link Deco X90)の設定変更※スマホアプリが必須(PCでも変更できたらすみません)

  1. Decoアプリを起動し、右下の「その他」から詳細を選択
  1. 動作モードを「ブリッジモード」から「Wi-Fiルーター」に変更
    ※動作モードを変更はDecoの再起動が必要
  1. PPPoEの設定
  1. 「ユーザー名」「パスワード」を入力(プロバイダから通知のもの)

考慮事項

フレッツルータからDecoにルータ機能を移したことで、DHCPサーバ機能もDecoに移る
両機器のDHCPで使用するデフォルトアドレスレンジが異なるため自宅LANのアドレスをカスタムしている場合は考慮が必要

  • フレッツルータは192.168.1.0/24を使用
  • Decoは192.168.0.0/24を使用

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